『嵐にたけり狂っていても海に出よ』

凪スケ

2011年06月14日 21:32

前回の更新から早4ヵ月。

仕事がメチャメチャ忙しい。

と、いうのが最大の理由。

その仕事の忙しさも。

やっと終息。



更新しなかった。

…いや、できなかったもうひとつの理由。

3・11 東日本大震災。

発生当時。

自分の住む長野県でも相当な揺れを体感。

仕事場のラジオから次々と流れてくる情報と警報。

帰宅後の目にしたのは、TVに映る衝撃的な津波の映像。

まさに絶句…………。

日を追う毎に明らかになってくる被害の全貌。

その後に待ち受けていた、史上最悪といってもいい原発事故。




そんな未曾有の大災害+人災にあわれた方に。

かける言葉が、思いが見つからなかった。


簡単に。

『頑張れ』

なんていえません。


想像を絶する津波、地震。

『死』を隣に感じた恐怖。

つい先ほどまで一緒に居た、近親者を亡くした悲しみ。

自分が生き残ったことに罪悪感を感じる、という矛盾。


自分が体験したこともないものを、無理やり体験させられた方々に。

これ以上何を『頑張れ』というのか?

何も変わらない日常を過ごしている人間が。

簡単に発して良い言葉とは思えない。



思いはあっても。

かける言葉が見つからない。


しかし。

やっと見つかりました。

『嵐にたけり狂っていても海に出よ』

立教新座高校長、渡辺憲司さんが卒業生にあてた言葉。

現実は厳しく辛いが、それを直視して前に進もう。

この言葉を新聞で見た瞬間。

心の中にかかっていた靄が、一瞬にして吹き飛んだ。


被災地のために何かしたい。

でも自分の日常に追われ何もできない。


しかし。

自分の仕事を全うする。

そうすれば回りまわって、被災者の方々の役にたてる。


たとえばこのキュウリが実を結び。

被災地の方々の食卓を潤す。

なんてことを想像しながら。


今回の災害で。

良い意味でも悪い意味でも。

全ては繋がっている。

それをはっきりと認識したから。



被災地の皆さん。

一緒に前に進みましょう。

直接的なお手伝いはできませんが。

自分はここで、自分が今できることをやっていきます。

皆さんの事を常に心に留めながら。

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